アグリシステム株式会社「リジェネラティブ・ベーカリーへの取り組み」
リジェネラティブベーカリー:次世代に健全な地球環境と食文化を紡ぐ挑戦
皆様、こんにちは。
今日は「リジェネラティブベーカリー」というテーマについてお話しさせていただきます。
これは、次世代に健全な地球環境と食文化を紡ぐ取り組みです。
まず、アグリシステムの取り組みについてご紹介します。
アグリシステムは創業37期目を迎え、私は経営を始めて丸5年、現在6年目です。
当社は生きた土、健全な作物、人間の健康をテーマに活動しています。
創業者である現会長の伊藤は、ホクレンという農協の流通部門で農薬や化学肥料を使用しない大豆の栽培試験を始めました。
それが約40年前のことです。
当時は有機栽培やオーガニックという言葉はありませんでしたが、伊藤は農薬や化学肥料を使わない栽培の可能性を感じ、これを北海道の農業に広める必要があると考えました。
現在、アグリシステムは北海道で500件の生産者と契約し、トレーサビリティを確保した農産物を流通させています。
我々はフィールドマンシステムを導入し、10名のフィールドマンが毎日畑を巡り、土作りのサポートや有機転換の手助けをしています。
私たちは上流をしっかりと支え、生きた土作りに注力し、環境保全型農業を30年かけて広めてきました。
20年前、トカプチ株式会社という農業法人を立ち上げ、有機JAS認証を取得した農場を運営しています。
ここではオーガニックの畑作、酪農、畜産、ワイン用ブドウの生産、稲作、チーズの加工、ワインの醸造などを行い、オーガニックの生産から加工までの可能性を追求しています。
現在、北海道7カ所で370ヘクタールの農場を運営し、日本最大規模のオーガニック農場となっています。
製造面では、小豆や大豆を選別し、大手企業やこだわりの醤油屋、味噌屋に供給しています。
小麦は自社で製粉し、全粒粉に特化した製粉方法を採用しています。
我々は製粉会社としては後発ですが、2008年の規制緩和により、トレーサビリティを確保した小麦を顔の見える形で流通させることができるようになりました。
私自身もオーガニックのショップとカフェ「ナチュラルココ」を姉と共に立ち上げ、その後アグリシステムの製粉事業に参加しました。
小さな店舗での経験を通じて、社会に貢献できる大きな可能性を感じました。
また、保管事業にも力を入れており、1500トンのサイロを20棟建設し、食料の安定供給を目指しています。
将来的には米の備蓄も計画しています。
教育部門では、未来シュタイナー教育コスモス森の学舎というフリースクールを運営しており、農場の一角にログハウスを建て、自然の中で学ぶ環境を提供しています。
農業、教育、医療を一体と捉え、総合的に社会の問題を解決することを目指しています。
我々のミッションは、次世代に生きた土壌を継ぐために、環境再生型農業を普及し、子どもたちの心と体の健康を守ることです。
育てる人、作る人、食べる人がつながり、相互理解を深めることで、新しい豊かさと幸せを創造していきます。
リジェネラティブベーカリーの取り組みは、生産地の課題に向き合い、健全な土壌を育むことから始まります。
土壌の劣化やコストの高騰、生物多様性の減少など、現代農業が抱える問題に対処するため、循環型農業を確立し、生物多様性を保護していくことが求められています。
健全な土壌の6原則を基に、土をかき乱さず、植物で土を覆い、多様性を高め、動物を組み込み、適地適作を実践しています。
これにより、土壌の健康を保ち、持続可能な農業を実現しています。
リジェネラティブ農業は、環境保全型農業の進化形であり、次世代に健全な地球環境と食文化を継ぐための重要なアプローチです。
アグリシステムは、この取り組みを広めるために、全国の農家やパン屋と協力し、リジェネラティブベーカリーの理念を共有しています。
私たちは、人間が地球の一部ではなく、地球そのものであるという認識を持ち、地球を次世代に紡いでいく責任を果たしていきます。
リジェネラティブベーカリーの取り組みを通じて、持続可能な未来を創造していきたいと考えています。