【東松戸のパン屋】ひとぱん工房店長が語る!ゴールデンウィークのリアルな裏側と、ずっと愛されるお店づくりの想い
要約
- ゴールデンウィークのパン屋の現状:帰省や遠出をする方が増えるため、通常の土日と比べると実は穏やかな営業ペースになります。
- 1店舗目での失敗と学び:初めてのことばかりで需要を見誤り、パンを余らせてパニックになってしまった苦い過去の経験談。
- 経験を活かした「東松戸店」の運営:今期のGW初日は大雨でパンが余りましたが、過去の経験から冷静に対応し、無理のない製造量に調整できるようになりました。
- コロナ禍から現在への変化:お客様のライフスタイルの変化に柔軟に対応しつつ、オープン時の特需という急激な波に飲まれない堅実なお店づくりを目指しています。
- ひとぱん工房のこだわり:国産小麦100%をはじめとする安心素材を使用し、日常の中でホッと一息つけるパンをお届けします。
こんにちは!東松戸のパン屋「ひとぱん工房」です
皆様、こんにちは。「ひとぱん工房」店長のひとみです。
お店に足を運んでくださり、本当にありがとうございます。
私たち「ひとぱん工房」は、2026年3月6日に千葉県松戸市の東松戸(LATTICE東松戸の1階)へ無事に移転オープンいたしました。
2019年の年末に市川市の曽谷で1店舗目をオープンして以来、本当にたくさんのお客様に支えられてここまで来ることができました。新しい店舗は以前の約3倍の広さになり、ベビーカーをご利用のお客様にもゆったりとお買い物を楽しんでいただける空間に生まれ変わっています。
さて、今回はゴールデンウィーク真っ只中ということで、普段はなかなかお見せすることのない「パン屋さんのゴールデンウィークのリアルな裏側」や、私がお店づくりで大切にしていることについて、少し掘り下げてお話ししてみたいと思います。
ゴールデンウィーク真っ只中!パン屋さんのリアルな現状
「せっかくの連休なんだから、もっとたくさんパンを焼いて、バンバン売るぞ!」と意気込みたくなるところですが、今回はあえて製造量を平日並みに抑え、スタッフの体制も無理のない範囲で組むことにしました。
せっかく来てくださったお客様のために限界まで作るべきかとも悩むのですが、やってみないとどれくらいのお客様がいらっしゃるか読めない部分も大きいのが正直なところです。
フル生産で臨んで、万が一たくさんのパンが残ってしまったりしては、お店としても苦しくなってしまいます。
だからこそ、今回は少し落ち着いたペースで、ご来店いただいたお客様に一つひとつ丁寧に向き合える体制を選びました。
あの日の「パンの山」…1店舗目での苦い経験とパニック
実は、こうした冷静な判断ができるようになった背景には、1店舗目での大きな失敗があります。
市川市曽谷にお店を構えてからの日々は、初めてのことばかりでたくさん失敗もしました。
当時は「これなら絶対にいける!」と楽観的に突き進んでみたものの、見事に空回りしてしまったことも数え切れません。
特に、パンがたくさん余ってしまった時の焦りは相当なものでした。
「この余ってしまったパン、一体どうしよう……」と途方に暮れてパニックになってしまったあの日の焦燥感は、今でも忘れられません。
でも、そうした「肌感覚」や「失敗の経験」があったからこそ、今の私があります。
「今は調子が良いけれど、次は2の矢、3の矢を打っていかないと危ないな」と、客観的にお店の状況を見つめ直し、先を見据えて慎重に経営を進めることができるようになったのは、紛れもなくあの時の痛い経験のおかげです。
経験が教えてくれた「見極める力」と「落ち着き」
今回の東松戸店は、私にとって2店舗目にあたります。
おかげさまで、移転直後はたくさんの方が足を運んでくださり、目の回るような忙しさでした。
そして迎えた今回のゴールデンウィーク。
実は初日はあいにくの大雨が降り、見事にパンが余ってしまったんです。
もしこれが1店舗目の頃だったら、「どうしよう!」と完全にパニックになっていたと思います。
でも今回は、「あ、今回は余りましたね」と、慌てることなく冷静に受け止めることができました。
残ったパンをどう活かすか、明日以降の製造量をどう調整するかといった対応にすぐ切り替えられたのは、やはり経験則がある強みだと実感しています。
現在では、スタッフの募集についても「今はこれ以上の人数は必要ないな」と、お店の適正な規模をシビアに判断できるようになっています。
無駄に規模を拡大するのではなく、地に足をつけて、着実に歩みを進めることの大切さを学んできました。
国産小麦100%へのこだわりと、毎日の食卓への想い
私たちがこうして安定してお店を続けられるのも、ひとえに「ひとぱん工房」のパンを愛してくださるお客様がいるからこそです。
当店では、小さなお子様からご年配の方まで、ご家族皆様で安心して召し上がっていただけるよう、国産小麦100%にこだわってパンを焼いています。
パンの種類に合わせて、北海道産と熊本産の小麦をブレンドしたり使い分けたりしながら、小麦本来の豊かな香りともっちりとした食感を引き出しています。
国産小麦の噛めば噛むほど口の中に広がる深い味わいは、何にも代えがたい魅力だと思っています。
コロナ禍を越えて。波に飲まれないお店作り
思えば、1店舗目のオープン直後はまさにコロナ禍へと突入していく激動の時期でした。当時は皆様が外出を控え、ご自宅で過ごす時間が増えていたこともあり、近所のパン屋である当店には本当にたくさんのお客様がいらっしゃいました。遠くへ行けない分、「せめて美味しいパンでも買って楽しもう」というおうち需要に支えられていた部分が大きかったと思います。
しかし、コロナ禍が落ち着き、世の中が再び動き始めると、状況は一変しました。皆様が自由に旅行へ行けるようになり、いわゆる「Go To トラベル」のような動きが活発になるにつれて、パン屋の需要は本来の落ち着きを取り戻していきました。
もしあの時、オープン直後の特需やコロナ禍の一時的な需要が「ずっと続くもの」だと勘違いして、店舗を急拡大したり無理な人員配置をしたりしていたら……おそらく今頃、大きな壁にぶつかっていたと思います。
新しい店舗がオープンし、熱狂的な需要から少しずつ穏やかな日常へと変化していく。
そして、その過程で自然と淘汰されていく波というのは、どの業界でも起こり得ることです。
生き残り、長く愛され続けるお店になるためには、やはり「何かしらの努力や工夫」を絶えず続けていかなければなりません。
最初と全く同じことだけを続けていて、「売っているものが良いからずっと繁盛する」なんて甘い話は、そうそうあるものではないと痛感しています。
いつ行っても楽しく、心休まる場所でありたい
今回の東松戸店も見事に「オープン特需」から少しずつ落ち着きを見せ、地域に根付いた穏やかなペースへと辿り着いています。
その流れに飲まれないよう、これからどう工夫していくかを日々考えています。
東松戸のお客様に「あのお店、いつ行っても同じパンばかりで飽きてきたな」と思われないよう、これからもワクワクするような新商品をしっかりと生み出していくつもりです。
休日の朝ごはんに、ご家族で「ひとぱん工房に行こうか!」と話題にしていただけるような。
いつ訪れても新しい発見があり、心がホッとリフレッシュできるような。
そんな温かい場所であり続けるために、私たちはこれからも歩みを止めません。
それでは、また次回のブログやお店でお会いしましょう!






