パン袋が手に入らない?パン屋が直面する資材不足とこれからの「エコ」な取り組み
要約
- 現在、パン袋やニトリル手袋などのビニール製品が品薄になり、個数制限がかかるなど入手困難な状況です。
- 10年以上パン屋で働いてきた私も、このような袋類の不足は初めての経験です。
- ひとぱん工房では、海外からの輸入に依存しすぎない国産小麦100%のパン作りを行っています。同じように、過度な石油への依存を見直す時期に来ていると感じています。
パン袋や手袋が手に入らない?現在の深刻な状況
いつもひとぱん工房をご利用いただき、ありがとうございます。店長のひとみです。
最近、私たちのお店づくりに欠かせないあるモノが、とても手に入りにくくなっています。
それは、パンを入れるビニール袋(パン袋)や、作業用のニトリル手袋です。
問屋さんにお願いしても品切れが続いていたり、購入できる個数に厳しい制限がかかったりしている状態です。
手袋についても、2ヶ月ほど前から希望のサイズや種類が揃わず、別のメーカーの製品を使ったりしてしのいでいます。
私は10年以上パン屋で働いてきましたが、パン袋がなくなるという事態は初めての経験です。
コロナ禍の初期にはアルコール消毒液やマスクの不足がありましたが、あの時の状況ともまた違う不安を感じています。
なぜ不足しているの?背景にある「石油」への依存
パン袋や手袋の原料となっているのは、ナフサと呼ばれる石油製品です。
国際情勢の変化などにより、こうした石油由来の製品が私たちの手元に届きにくくなっています。
たとえ今後、情勢が落ち着いて元の状態に戻ったとしても、私たちはこれまでのように「石油に完全に依存した生活」を続けてよいのか、深く考えさせられました。
ひとぱん工房が国産小麦100%にこだわってパンを焼いている理由の一つに、「海外からの輸入に頼りすぎるリスクを減らしたい」という思いがあります。
同じように、電気やインフラ、そして包装資材まで、日々の生活やお店の運営を一つの資源(石油)に偏って依存している状況は、とても不安定でリスクが高いと感じています。
紙袋への変更が難しい理由
「ビニールが手に入らないなら、紙袋に変えればいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん私たちも検討しましたが、いくつかクリアするのが難しい問題がありました。
まず、紙袋はビニール袋に比べてコストが4倍から8倍も高くついてしまいます。
そして何より、紙袋は中身が見えないため、店頭に並べた時にお客様にパンの様子をお見せすることができません。
さらに、ビニールに比べて水分が飛びやすいため、パンがパサパサになってしまうという品質上の課題もあります。
ひとぱん工房のこれからの取り組みと、皆様へのお願い
これからの時代、完全に脱石油を実現するのは無理だとしても、少しでも負担を減らすような経済活動へシフトしていく必要があると考えています。
そこで、ひとぱん工房では店舗のスタッフ間で節約を心がけるとともに、お客様にもご協力をお願いしたいと考えております。
お買い物にいらっしゃる際は、ぜひタッパーやジップロック、エコバッグをご持参いただけると大変嬉しいです。
SNSなどでもご案内しておりますが、パンを入れる容器をお持ちいただくことで、少しでも無駄な資源を減らすことができると考えております。
毎日の暮らしの中で、少しずつできることから始めていけたらと思っています。
私たちも心を込めて国産小麦のパンをお届けしながら、未来のためにできることを続けていきます。
これからも、ひとぱん工房をどうぞよろしくお願いいたします。





