ひとぱん工房開店の思い出を振り返る
ひとぱん工房のカフェスペースはなぜ無くなった?
Instagramのライブ配信より、タケシビーフさんからの質問です。
最初の頃、カフェスペースがあったと思うんですけどなぜ無くなったんですか?
タケシビーフさん、ご質問ありがとうございます。
最初の頃から来られてるお客様ですね。
そうなんです。途中でカフェを辞めました。
理由としては、コロナの影響が当時は強くあり、かなり小さい店舗に無理やり作ったようなカフェスペースだったので、マスクを外す人と外さない人が密になってしまうから。という理由が一番大きかったですね。
カフェは4名座れる感じでしたね。
そうです、ちょっとしたトーストを出したり、コーヒーとかドリンクをラインナップしてました。
冬はシュトーレンをカットして出したり、マーガレットケーキもデザートセットで出してましたね。
当時、2020年4月頃は特にピークで、とにかく沢山の方がひとぱん工房に来てくださいました。
緊急事態宣言が出され、人が街から消えたあたりは近所のパン屋さんにパンを買いに行くっていうのは、かなり気晴らしになりますよね。
何人ものお客様から「貴重な楽しみです」「開けてくださってありがとうございます」と言われて、お店を開けた方がいいと自分なりに判断して必ず週末営業していました。
アルコールの設置や「入店3人まで」というルールをつくったりして、密を極力さけましたが、みなさん暗黙の了解でマスク着用して静かに入店されていました。
トラブルも特になかったですし、本当に感謝です。
ひとみ店長の夢だったパンカフェ
パンカフェ(パン屋さんとカフェが併設されている店舗)をすることが夢だったので。
半年くらいでしょうか?夢が叶いました(笑)
あのピーク時はお客様が一極集中されて、出すパンも並べた矢先に消えていくという状態で、いつもすぐ閉店となっていました。
2年経った今は、少し列に並んで待つこともありますが、オープンから閉店まで穏やかにご購入していただけるようになりました。
カフェスペースが陳列スペースに代わり、陳列量が増やせたのでそれが可能になったのです。
逆に、あんな狭いテーブルでお客様にご利用させていたかと思うと、今となっては驚きです(笑)
意地で作ったけど、今となっては趣味というか、遊びというか、、、私のわがままみたいな感じでしたね(笑)
カフェスペース復活の予定は?
また、カフェをやりたいとは思わないですか?
やりたいですが…
お客様の数も増えているので、陳列のスペースを優先するしかなく、カフェは曽谷店舗では再開はできそうにないですね。
正直、狭すぎます。。。
当時は本当にドタバタで、、ジャム兄さんがお店を切り盛りしてくれてましたよね。
はい、レジ打ってました。
当時はPOSレジではなく、ガチャレジと言って金額を直接入力するので、パンの種類とそれぞれの値段を覚えないとレジが打てなかったんです。
今はPOSレジとなりパンの種類さえ覚えてしまえば、レジはすぐできるようになります。
今のバイトの子はラッキーですね♪(笑)
古すぎるレジ問題
そういえば、オープン当日にレジ使ったら画面が薄すぎて見えないというトラブルがありましたよね。
あれはなんだったんですか?
あー、あれは過去に職場で使ってないレジがある、ってことで貰ったレジでした。
お店するっていったら、いいよって店長がくれたレジです。
やったー!レジ費用が浮いたって言って、大事に大事に何年も持ってたんです。
引っ越すたびにレジ運んで…。
で、いざオープンしてやっとこのレジが活躍する日が来たー!!って設置して使ってみたら
お客様側には金額映ってるんですが、スタッフ側の画面は、角度によっては薄くて見えないっていう謎のトラブルが起きて。
値段読み上げるにも見えなくて。汗
「えーと」とか言いながら角度探しまくって、結局お客さんの方に回って「〇〇円になります」とか言って対応してました。
1週間くらい(笑)
お客さんも、何だ?って顔されてましたよね。
はい。慌てて翌週、新しいレジ買いました。
くれた店長もよくわかってなかったのかもしれませんが、よく考えたら使えてるなら使ってましたよね。
使えないから物置にあったんだ。はーぁ。
せめてオープン前に確認すればよかったね。
そんなことばっかりでしたよ、開業したばかりの頃って。
ミキサーが突然壊れたりとか(笑)
当時は、翌日営業控えてたんで笑えなかったですが。
どんな事も何とかなるもんですね。
毎週改善のために、何かを買い出ししてましたよね。
そうです、来週はもっと良くしよう、といつも思ってました。
お客様からも、「毎週来てるけど来るたび変わるね、ここは!」とよく言われてましたっけ(笑)
リーンスタートアップ
「改善」が、落ち着いたのは、開業してから2年くらいです。
オープン前に大きくお金をかければ、こんなに時間もかからなかったと思うんですが、早く国産小麦を食べてもらいたいなぁと思っていたし、お金もなかったし(笑)
商品が良ければお客様は必ず来てくれる。
だから、内装や道具は程々でもスタートしよう!という考え方ではなかったことは伝えたいです。
そのような考え方は危険です。
私は開業前から、来店売上がわずかだったとしても、回していける仕組みを「卸」売上でつくっていました。
お金をかけずにスタートしてよかった点は、お客様の感想を直に聞けたり、
売上という通信簿があるから背丈が合わない理想に飛びついたりしないし、生産性、効率性を上げるために何が足りないか?がトライ&エラーで確認できることですね。
中古レジの件はちょっとお粗末でしたが、これから開業される方に少しでも参考になれば幸いです(笑)