今年もありがとうございます。

本日もたくさんのお客様にご来店いただき、心から感謝しています。
お一人お一人との会話や笑顔に励まされながら、あっという間に一年が過ぎていきました。
気がつけば、明日は年内最後の営業日。
ひと息ついて振り返ってみると、今年のひとぱん工房を表す漢字は「探」だな、と思います。
この一年、私はたくさんのことを「探し」続けました。
その中でも特に大きな出来事は、6月に訪れた北海道での国産小麦農家さんとの出会いです。
パン屋を始めてから何年も経つのに、小麦を育てる人たちの声を直接聞いたことがなかった自分に気づき、どうしても「探求」してみたいという思いに駆られました。
広大な大地に広がる小麦畑、その中で働く農家さんたちの姿を見て、小麦一粒一粒に込める熱意と工夫を知りました。
「もっと美味しい小麦を届けたい」
「自然と共に生きる農業を守りたい」
そんな真剣な想いに触れるたび、私は胸が熱くなり「その想いをパンにしてお客様に届けたい」と強く思ったのです。
北海道から戻ると、私の「探究心」はますます高まりました。
パン屋としての技術だけではなく、素材そのものの魅力を引き出す方法を学びたい、新しい味を探りたい。
そう考えた結果、10月には思い切って新しいオーブンを導入しました。
この2ヶ月間は、焼き加減や新しいレシピを「探す」毎日。
オーガニックライ麦を使ったライ麦パンも、そのひとつです。
試作を重ねる中で「これならきっとお客様に喜んでもらえる」という手応えを感じるたび、探していたものが少しずつ形になっていく喜びを味わっています。
一年を振り返ると、「探」という字がもたらす意味の深さを感じます。
「探す」とはただ目新しいものを求めることではなく、自分自身の軸や大切にしたいものを問い直し、そこから広がる新しい道を見つけることなのだと、この一年を通じて学びました。
この一年の経験が、きっとこれからのひとぱん工房にとって大切な礎となるはずです。
明日は、感謝の気持ちを込めて、心を込めたパンを一つ一つ丁寧に焼きたいと思います。
今年も本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。