ひとぱん工房の新商品&話題の「ブラストチラー」を店長が語ります
今回は、お仕事で訪れた銀座でのちょっとした発見や、最近のひとぱん工房の様子についてお話ししたいと思います。
銀座では、こだわりのパン屋さんやコーヒー専門店など、刺激を受けるお店との出会いがありました。
そして、お店では待望の新商品が登場! 「チョコレートとカシューナッツ、アーモンド、くるみを入れたリュスティック」 と、「ずんだあんぱん」(こちらは求肥入り)のお知らせです。
さらに、最近私が注目しているのが、パンの品質を格段に上げ、私たちの働き方まで変えてくれるかもしれない「ブラストチラー」という急速冷却・冷凍機。その魅力やパン業界にもたらす可能性について、私の想いとともにお伝えします。
日々のパン作りのこと、お店の裏側、そしてパンの未来について、たっぷり語りますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
銀座で見つけた、心惹かれるお店たち
先日、お仕事の関係で銀座に行ってきました。ひとぱん工房のパンを卸しているレストランさんが銀座にあるんです。おかげさまで、うちのパンを使ってくださるお店も少しずつ増えてきて、本当にありがたい限りです。
今回は、パンの仕様について直接お話しする機会があって、その足で少しだけ銀座を散策してきました。
思わず立ち寄りたくなるパン屋さん「ル・プチメック」さんと「VIRON」さん
まずは、パン好きなら素通りできないパン屋さん!「ル・プチメック」さんに立ち寄りました。こちらの様子は前回の動画でもご紹介しているので、ぜひご覧くださいね。
そして、歩いていると偶然見つけたのが「VIRON (ヴィロン)」さん!
VIRONさんはフランスの伝統的な製法と材料にこだわった、本当に美味しいパンを提供されている有名店。パン好きとしては、見かけるとついテンションが上がってしまいます。今回はお腹がいっぱいで購入は見送りましたが、いつかまたゆっくり訪れたいお店です。
一杯800円の衝撃!ゲイシャコーヒー専門店
パンを食べると美味しいコーヒーが飲みたくなりますよね。近くに素敵なコーヒー屋さんはないかなと探していたら、「ゲイシャコーヒー専門店」という看板が目に飛び込んできました。
ゲイシャコーヒーといえば、希少で香り高い高級なコーヒー豆。専門店となると、豆の品質はもちろん、淹れ方にも特別なこだわりがあるはずです。一杯800円というお値段には少し驚いてしまいましたが、それだけの価値がある特別な一杯なのでしょうね。いつか勇気を出して味わってみたいです!
ひとぱん工房からのお知らせ!待望の新商品が登場です♪
さて、ここからはひとぱん工房の新商品についてお知らせさせてください!
スタッフも絶賛!「チョコレートとカシューナッツ、アーモンド、くるみのリュスティック」

まずは、ハード系のパンがお好きな方にはたまらない「リュスティック」の新作です!
以前、小麦ヌーボーの時期に期間限定で「栗とかぼちゃのリュスティック」を出したところ、スタッフから「これしか勝たん!」と大絶賛だったんです。春には「桜のチョコレートと紅茶のリュスティック」もご好評いただきました。
そして、今回登場するのは「チョコレートとカシューナッツ、アーモンド、くるみを入れたリュスティック」!香ばしいナッツと濃厚なチョコレートの組み合わせは、間違いない美味しさですよね。外はパリッと、中はもちっとしたリュスティックの生地との相性も抜群です。ぜひ、お試しくださいね。
初夏にぴったり!「ずんだあんぱん」
そして、もう一つ!桜のあんこが終わってしまったので、次は何にしようかなと考えていたところ、夏に向けて爽やかな「ずんだあんぱん」を販売開始しました!
毎年ご好評いただいているずんだあんぱんですが、今年はちょっと新しい試みを考えています。それは、求肥(ぎゅうひ)を入れてみること!
ずんだ餡の優しい甘さと、もちもちの求肥の食感が合わさったら…想像しただけでワクワクしますよね!まるで和菓子のような、新しいずんだあんぱん。この動画が公開される頃には、店頭に並んでいるかもしれません。お楽しみに!
我が家の定番パン「ロブロ」の近況と美味しい保存方法

ひとぱん工房の最近の人気商品の一つ、「ロブロ」。以前は、「足りない、足りない!」と嬉しい悲鳴をあげながら、型を増やして一生懸命焼いていたのですが、最近ようやく生産が追いつき、少し落ち着いてきました。
いつも本当にありがとうございます!
これからの季節、特に暖かくなってくるとパンの保存には気を使いますよね。ロブロのようなパンは、ふわふわ系のパンとは少し違って、冷蔵庫で保存してもそこまでパサついたり固くなったりしにくいのが特徴です。
カビを防ぐためにも、しっかりと密封して冷蔵庫で保存していただくのがおすすめです。
そして、最近考えているのが「ロブロのオープンサンド」!少し余裕が出てきたので、新しい食べ方のご提案もできたらなと思っています。ロブロのしっかりとした味わいは、色々な具材と相性が良いので、美味しいオープンサンドをご提供できるのが楽しみです。
パン屋の未来を変える?!注目の「ブラストチラー」って何?
最近、私が寝言でも言っているらしい(笑)と話題の「ブラストチラー」。皆さんはご存知でしょうか?
これは、パンやお菓子、食材などを急速に冷却したり冷凍したりする機械のことです。特にパン屋にとっては、パンの品質向上や働き方改革に繋がる可能性を秘めた、とても魅力的な機械なんです。
ブラストチラーがパンを美味しくする秘密
「焼きたてのパンが一番美味しいんじゃないの?」と思われるかもしれません。もちろん、焼きたてならではの香ばしさや食感は格別です。
でも、パンが冷めていく過程で、実は水分や香りが少しずつ失われていってしまうんです。特にフランスパンなどは、焼きたては表面がパチパチと音を立てますが、これは水分が蒸発している証拠でもあります。
ブラストチラーを使うと、焼きたてのパンを一気に冷やすことで、パン内部の水分や香りをギュッと閉じ込めることができるんです。
その結果、時間が経ってもパサつきにくく、しっとりとした食感と豊かな香りが長持ちするパンに仕上がります。朝焼いたパンを夕方に食べても、まるで焼きたてに近い美味しさを保てるなんて、すごいですよね!
冷凍パンの概念が変わる!美味しさそのまま長期保存
さらに、ブラストチラーは冷凍の品質も格段に向上させます。
通常、パンを冷凍すると、解凍時にどうしても品質が落ちてしまうことがありました。しかし、ブラストチラーで急速冷凍したパンは、解凍後も焼きたてに近い風味や食感を保つことができると言われています。
これは、パン屋にとって本当に画期的なことなんです。
パン屋の働き方改革にも繋がる大きな可能性

パン屋の朝は早い、というイメージがありますよね。実際に、美味しいパンをお届けするために、私たちは毎日早朝からパンを焼き続けています。
もし、ブラストチラーを活用して、前日に焼いたパンでも美味しさを損なわずに提供できるとしたら…?それは、私たちの働き方を大きく変える可能性を秘めています。
例えば、夜遅くまで作業したり、休日返上で仕込みをしたりといった長時間労働を減らせるかもしれません。スタッフが無理なく働ける環境を作ることは、お店を長く続けていくためにも、とても大切なことだと考えています。
ひとぱん工房でも、卸しのパンは冷凍発送しているのですが、焼きたてのパンを早く冷まして冷凍したい!という場面はよくあります。そんな時にも、ブラストチラーは大きな助けになります。
個人店にも広がるブラストチラーの導入
以前は、ブラストチラーのような急速冷凍・冷却機は、大きな工場や大手のお店が導入するもの、というイメージでした。スペースもコストもかかるため、個人店にはなかなか手が出しにくい存在だったんです。
しかし最近では、個人店向けに、比較的コンパクトで導入しやすいモデルも増えてきているようです。
もちろん、すぐに導入できるわけではありませんが、パンの品質向上、そして何よりもスタッフがより働きやすい環境を作るために、ブラストチラーは非常に魅力的な選択肢だと感じています。
パンだけでなく、お菓子や焼き魚、お肉など、様々な食材の鮮度保持や品質向上にも役立つそうなので、今後の可能性にワクワクしています。
最後に
今回は、銀座散策から新商品情報、そしてパン業界の未来を担うかもしれない「ブラストチラー」について、たっぷりとお話しさせていただきました。
いつも応援してくださる皆様のおかげで、私たちは日々美味しいパン作りに励むことができています。これからも、新しいことにも挑戦しながら、皆さんに喜んでいただけるパンをお届けできるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします!
それでは、また次回の更新でお会いしましょう!