子どもの頃の幸せな時間

こんにちは、ひとぱん工房のひとみ店長です。
朝の柔らかな光が街を包み込むころ、私はひとぱん工房のキッチンに立っています。
今日も一日、皆さんに国産小麦のパンをお届けするために、心を込めて作ります。
先日、お店にお越しくださったお客様からこんな言葉をいただきました。
「ここのパンを食べると、まるで子供の頃に戻ったような気持ちになるんです」
その言葉を聞いて、私はふと、幼い頃を思い出しました。
大阪で過ごした私の子供時代。
朝、母が焼いてくれたパンの香りに包まれて目覚める。
焼きたてのパンを頬張りながら、母の笑顔を見るのが何よりの幸せでした。
その頃からでしょうか、パン作りの楽しさと温かさを感じるようになったのは。
その思い出を胸に、私はひとぱん工房を開業しました。
国産小麦を100%使用し、素材一つ一つにこだわり抜いて作っています。
お客様に提供するパンは、心と体を満たす特別なものにしたい。
そんな思いで、パンを焼いています。
ある日のこと。常連のお客様が小さなお子さんを連れてお店にいらっしゃいました。
その子が、ショーケースを見上げて「ママ、このパンが食べたい!」と嬉しそうに指差す姿に、思わず目尻が下がりました。
その光景を見て、私が子供の頃に感じたあの幸せな気持ちが蘇ってきたのです。
パン作りは、決して楽な仕事ではありません。
真夜中から仕込みを始め、生地をこねて、発酵させて、焼き上げる。
時にはうまくいかないこともあります。
でも、お客様の「美味しかったよ」の一言が、報われる瞬間です。
ひとぱん工房に足を運んでくださる皆さんにとって、ここが「帰ってきたくなる場所」であり続けたいと思っています。
パンを通じて、皆さんの心に少しでも温かさを届けられたら、それ以上の幸せはありません。
これからも、ひとぱん工房は心を込めてパンを作り続けます。
どうぞ、お近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄りください。