温故知新
明日、1月11日(土)は、2025年の営業初日!
新しい年も、皆さまに国産小麦のパンを心を込めて焼いていきますので、ぜひ足をお運びください。
スタッフ一同、お会いできるのを楽しみにしております。
このお正月休みは、アニメ「チ。―地球の運動について―」にどっぷりハマってしまいました。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、天動説が常識だった時代に、地動説を信じた人々の物語です。
このアニメ、ただの歴史ドラマに留まらず、とても哲学的なんです。
特に「世の中で当たり前とされていることを疑うことで見える新しい世界」や「文字が知識や感情を後世に伝える役割を持つ」というテーマが深くて、見ていると心が震える瞬間がたくさんあります。
実はこれを見ながら、ふとパン屋としての自分を振り返ってしまいました。
長くパンを焼いていると、「これがパン作りの当たり前だ」という考えが知らず知らずのうちに自分の中に根を張っていることに気づきます。
新しいアイデアや挑戦に出会っても「それは常識外れだから」と、試してみる前に自分で選択肢から外してしまうことがある…。
そんなことを改めて考えさせられました。
パンも多くの先人たちの知がつながって、現代に生きる私たちの食卓に届いています。
その一方で、「伝統」と呼ばれるものも、かつては誰かが新しい挑戦をした結果として生まれたものなんですよね。
パンも、昔は保存食として工夫を凝らした結果生まれたもの。
こうした背景を知ると、伝統と革新は表裏一体なんだと改めて思います。
時代とともに常識が変わるように、パン業界も日々新しい技術や考え方が生まれています。
それを知らないから排除するのではなく、知らないものだからこそ一度学んでみる姿勢を私も大切にしたいと思いました。
今年はもっと柔軟な気持ちで、今までにない新しい挑戦を楽しみたいと思います。
それでは明日からの営業、ぜひ遊びに来てください!
皆さまをお待ちしています。