パン屋オーナーとのすれ違い
最近、私は友人の開いたムーンサイドコーヒーを訪れました。
https://www.instagram.com/moonside2022/
このカフェは開店から1年半ほど経っており、店内はDIYで丁寧に作られた素敵な空間で、新たにコーヒーの焙煎機も設置されていました。
漂う雰囲気は、センスが光っていると感じさせます。
カフェのオーナーである友人とはオープン前からの知り合いで、彼らが成長していく姿を目の当たりにし、その変化には感激さえ覚えました。
友人との出会いは、お店を開店したばかりの頃に始まります。
お店を経営するというのは簡単なことではありませんが、彼らは順調に事業を展開し、リピーターも増えているようでした。
しかし、一方で業界内では、師弟関係が必ずしも良好に続くわけではないという現実もあります。
例えば、独立して成功している人がいても、その過程で師匠との関係が断絶してしまうことが少なくありません。
私自身も、東京で修行した際には、技術が向上するにつれてオーナーとの関係が悪化していくという経験をしました。
それは、技術を盗まれたり、自分の苦労が軽視されると感じるためかもしれません。
また、独立や退職を決意した時、その過程で関係がさらに悪化することもあります。
ムーンサイドコーヒーの訪問は、そうした苦い経験を背景に持つ私にとって、大きな意味を持ちました。
友人が自分の夢を実現し、成功へと進んでいる姿は、ただ単に嬉しいという以上の感情を呼び起こします。
彼らの成功は、私にとっても希望の光であり、将来自分がどんな道を歩むにせよ、その経験が価値あるものになることを強く信じさせてくれました。
飲食業界では、経験や技術の伝承が重要ですが、その過程で生じる人間関係の複雑さもまた、この業界の一面を形作っていると思います。
ムーンサイドコーヒーのような成功例を目の当たりにすることで、どんな困難があっても、夢を追い続ける価値があると改めて感じさせられました。