【津田沼ランチ】銀座の名店が移転!「ランファン クーエ クー」で感動のノンアルペアリング体験
今回のブログでは、銀座から津田沼に移転してきた本格フレンチレストラン「ランファン クーエ クー(L’enfant Cœur et Cœur)」さんでのランチ体験をご紹介します。
銀座で12年以上愛された名店の味はそのままに、よりアットホームで親しみやすい雰囲気になった店内で、シェフのこだわりが詰まったコース料理を堪能してきました。
特に印象的だったのは、お酒が飲めない方でも楽しめる「ノンアルコールペアリング」の奥深さ。
料理とドリンクが互いを高め合う「マリアージュ」の感動は必見です。
また、コース料理のパンとして、私たちひとぱん工房の米粉パンを採用していただいていることについても、作り手の視点からご紹介します。
記事の最後には、ひとぱん工房(市川曽谷店)の営業期間延長と移転に関する最新情報もお伝えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。
津田沼に舞い降りた銀座の名店「ランファン クーエ クー」

先日、「自分へのご褒美」にぴったりなお店に行ってきました。
場所は千葉県の津田沼。お店の名前は「ランファン クーエ クー(L’enfant Cœur et Cœur)」さんです。
銀座から津田沼へ
実はこちらのお店、もともとは東京の銀座で12年〜13年ほど営業されていた、知る人ぞ知る名店なんです。
銀座といえば、日本一のグルメ激戦区。そこで10年以上も愛され続けるというのは、並大抵のことではありません。そんな実力派のお店が、今年の夏、千葉県津田沼駅からすぐの場所にお店を移転されたんです。
銀座時代のお店も一度拝見したことがあるのですが、そちらは内装がとてもゴージャスで、「ザ・非日常」といった高級感あふれる空間でした。一方、新しくオープンした津田沼のお店は、高級感はありつつも、アットホームで親しみやすい雰囲気に生まれ変わっていました。
「フレンチのフルコース」と聞くと、「マナーが難しそう」「緊張して味がわからないかも」と身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。でも、津田沼の店舗はとても温かみがあって、リラックスして食事を楽しめる空間なんです。私が伺った日も満席で、店内は美味しい料理を楽しむお客様の笑顔で賑わっていました。
フレンチのフルコースが生む究極のサービス

普通のランチであれば、オーダーが入ったら作って出す、という流れですが、フレンチのフルコースとなると話は別です。
前菜、スープ、魚料理、肉料理……と続く中で、お客様が食べるペースは一人ひとり違いますよね。シェフや給仕さんは料理を作りながら、常に客席に目を配り、「どのお客様がどこまで食べ進んでいるか」を完璧に把握されているんです。
- お料理を出す絶妙なタイミング
- お皿を下げるタイミング
- テーブルに来て気さくに話しかけてくれる気遣い
プロフェッショナルな仕事ぶりには、同じ「食」を提供する人間として感動を覚えました。
逆に言えば、少人数制だからこそ、お客様一人ひとりに寄り添った、満足度の高いサービスができるのかもしれませんね。お店の前に「本日のランチは満席です」という貼り紙が出るのも納得の人気ぶりです。
お酒が飲めなくても感動!「ノンアルコールペアリング」の世界

さて、今回のランチで私が一番衝撃を受けたのが、「ノンアルコールペアリング」という体験です。
ペアリングってなに?
「ペアリング」とは、一皿一皿の料理に合わせて、その料理の味を最も引き立てる飲み物をセットで提供するサービスのことです。通常はワインやシャンパンなど、アルコールと合わせることが多いですよね。
私は、お酒があまり強くありません。
食事中に飲み物を飲むタイプでもないので、これまでは「ペアリング」というものに縁がありませんでした。「飲みきれなかったら申し訳ないしな……」と遠慮していたんです。
しかし、ランファン クーエ クーさんのメニューには「ノンアルコールペアリング」もおすすめされていて、「これなら私でも楽しめるかも!」と思い、人生初のペアリングをお願いすることにしました。
未体験の美味しさ「カボチャ×ラ・フランス」

出てきたドリンクは、単なるジュースではありませんでした。 まるでシャンパンのような華やかな香りがするけれど、ノンアルコール。
お酒のような深みがありつつ、料理の邪魔をしない洗練された味わいです。
特に感動したのが、カボチャのスープが出てきた時です。 合わせられたドリンクは、なんと「ラ・フランス(洋梨)」を使ったもの。
「カボチャと洋梨?」と最初は意外に思いました。
でも、一口スープを飲んでからドリンクを含むと……本当にびっくりするくらい合うんです!
カボチャのスープ自体も、素材の自然な甘みを生かした優しい味わいで絶品だったのですが、そこにラ・フランスの芳醇な香りと風味が加わることで、味わいが立体的になるというか、別の料理に進化するような感覚でした。
「お肉×ブドウジュース」の鉄板マリアージュ
メインのお肉料理には、赤ワインをイメージさせるような濃厚なブドウジュースが合わせられました。
これはもう、間違いのない組み合わせですね。お肉の脂の旨味を、ブドウの酸味と渋みがスッと流してくれて、次の一口がまた欲しくなる。そんな計算し尽くされたマッチングでした。
ペアリングは「料理の一部」
今回体験して感じたのは、ペアリングのドリンクは、料理の一部であるということです。 ただ喉を潤すための飲み物ではなく、ソースやスパイスのように、料理の味を完成させるための重要なピースなんですね。
お酒が好きな方が「この料理にはこのワインが合う」と楽しそうに話している気持ちが、初めてわかった気がします。 そして何より嬉しいのは、「お酒が飲めなくても、その感動を味わえる」ということ。
「ノンアルコールペアリング」なら、罪悪感なく、そして妥協なく、食のエンターテインメントを楽しむことができます。
「次はどんなドリンクが出てくるんだろう?」というワクワク感も含めて、素晴らしい体験でした。自分でお料理に合うドリンクを選ぶのは難しいですが、プロのシェフにお任せすれば、間違いのない「正解」を出してくれます。この安心感と納得感も、お店への信頼に繋がりますよね。
ひとぱん工房のパンも活躍しています
そして、僭越ながらご報告です。 ランファン クーエ クーさんのコース料理では、私たちひとぱん工房のパンを使っていただいています!

一番人気は「米粉パン」
シェフにお話を伺ったところ、お客様に一番人気があるのは「米粉パン」だそうです。 コースの最初の方、繊細な前菜やスープに合わせて、シンプルな米粉パンを出してくださっています。
実は、当店から焼きたてをそのまま届けるのが難しいため、焼いたパンを急速冷凍して納品しています。
「冷凍パンって味が落ちるんじゃ?」と思われる方もいるかもしれませんが、実はパンは冷凍保存にとても向いている食品なんです。焼き上がりの一番美味しい状態で急速冷凍することで、水分と香りを閉じ込めることができます。
ランファン クーエ クーの梶山シェフは、この冷凍パンを完璧な状態のリベイク(焼き直し)してくださっています。 外はカリッと、中はもちもち。
まるで今オーブンから出てきたばかりのような「焼きたて」の状態でテーブルに運ばれてきます。作り手の私たちが食べても手前味噌ですが「美味しい!」と唸るほどの仕上がりでした。
パンもペアリングされています
コースの後半、お肉料理のタイミングでは、パンの種類が変わりました。
レーズンが入った「カンパーニュ」系のパンです。
お肉の強い旨味に負けないよう、パンもしっかりとした風味のあるものに変える。ここでも、先ほどのドリンクと同じように「パンのペアリング」が行われているんですね。
今回はこの2種類でしたが、お店にはもっと多くの種類のパンを卸しています。
ディナーのコースでは、さらに色々な種類のパンが並ぶそうです。 いつかディナータイムにも伺って、その光景を見てみたいなと思っています。
店舗情報・アクセス
今回ご紹介した「ランファン クーエ クー」さんは、JR津田沼駅から歩いてすぐの場所にあります。
銀座クオリティのフレンチを、地元で、しかもリラックスして味わえる貴重なお店です。
記念日や、たまの贅沢ランチに、ぜひ足を運んでみてください。
ランファンクーエクー
千葉県船橋市前原西2丁目12−13 第2豊栄ビル 1F
【重要】ひとぱん工房(市川曽谷店)営業期間のお知らせ
最後に、ひとぱん工房からのお知らせです。
現在営業している「市川曽谷店」ですが、以前のお知らせでは「12月いっぱいで閉店」とお伝えしていました。
しかし、新店舗の工期の調整などがうまくいきまして、2025年1月18日(日)まで営業できることになりました!
「12月までに行かなきゃ!」と思ってくださっていたお客様、もう少しだけ期間が延びましたので、ぜひ慌てずに、でも忘れずに(笑)、遊びに来てください。
移転先の東松戸店にも来ていただきたいのですが、お近くにお住まいの方にとっては少し遠くなってしまうかもしれません。
移転準備のために1ヶ月ほどお休みをいただく期間も発生しますので、ぜひ1月の最終営業日までに、市川曽谷店での最後のひと時を楽しんでいただければ幸いです。





