【2025年最新】パン好き必見!韓国ソウルの人気ベーカリー巡り研修旅行レポート|行列の絶えない有名店から隠れ家まで徹底解説

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今回は、スタッフと一緒に韓国ソウルへ研修旅行に行ってきた様子をお届けします!
今、韓国では個性豊かで美味しいパン屋さんが次々とオープンし、一大ブームになっているんです。

この記事では、

  • オープン前から大行列!まるでテーマパークのような「London Bagel Museum Dosan(ロンドン・ベーグル・ミュージアム 狎鴎亭)」
  • フランスの田舎に迷い込んだような本格派「tour à tour」
  • ジブリのような世界観が可愛い!塩パン専門店「ジャヨンド塩パン」

という、私たちが見て、食べて、感動した3つの素敵なお店を、パン屋ならではの視点で詳しくご紹介します。

はじめに:なぜ今、韓国のパン屋さんがアツい?研修旅行に行ってきました!

いつも「ひとぱん工房」をご愛顧いただき、ありがとうございます!店長のひとみです。

先日、お店のスタッフと一緒に、店舗のお休み中に韓国のソウルへ研修旅行に行ってきました。目的は、今最も勢いのある韓国のパン屋さん巡りです。

皆さんは、韓国のパンにどんなイメージをお持ちですか?
少し前までは、甘い菓子パンのイメージが強かったかもしれません。でも実は今、韓国では本格的なパン職人さんが作る、素材や製法にこだわったレベルの高いパン屋さんが続々と登場し、世界中から注目を集める「パンの聖地」になりつつあるんです。

古い工場をリノベーションしたおしゃれなカフェが立ち並ぶ「聖水洞(ソンスドン)」エリアや、高級ブティックが軒を連ねる「狎鴎亭(アックジョン)」エリアなど、街のいたるところで、個性あふれる素敵なパン屋さんに出会うことができます。

私たちも、お客様にもっと美味しくて、もっとワクワクするパンをお届けしたい!その一心で、最新のトレンドやお店作りのヒントを学ぶべく、飛行機に飛び乗りました。

今回は、そんな研修旅行の2日目に訪れた、特に印象的だった3つのパン屋さんについて、たっぷりとレポートしたいと思います。

1店舗目:【狎鴎亭】まるでテーマパーク!「London Bagel Museum Dosan(ロンドン・ベーグル・ミュージアム 狎鴎亭)」

まず私たちが向かったのは、今ソウルで最もホットなパン屋さんと言っても過言ではない、「London Bagel Museum Dosan(ロンドン・ベーグル・ミュージアム 狎鴎亭)」です。

場所は、おしゃれな街として知られる狎鴎亭(アックジョン)。私たちは朝一番、オープン時間の7時半を狙って向かったのですが…すでにお店の前には30人以上の大行列が! その人気ぶりに圧倒されてしまいました。

驚きの大行列!人気の秘密は?

このお店は、テイクアウトとカフェでのイートインが選べるのですが、イートインの場合は1〜2時間待つこともあるそうです。私たちは後の予定もあったので、比較的スムーズに購入できるテイクアウトを選びました。(※上の画像の入口にあるiPadでテイクアウトかイートインの予約ができます。)

人気の秘密は、その美味しさはもちろん、韓国の芸能人やインフルエンサーがこぞってSNSに投稿していることも大きいようです。客層も本当に若くて、お店にいる人の9割が20代なのでは?と感じるほど、若いエネルギーに満ちあふれていました。

徹底された世界観とコンセプト

「London Bagel Museum」という名前の通り、お店は外観から内装、小物に至るまで、すべてが「ロンドン」の一角にありそうなパン屋の雰囲気で統一されています。まるで物語の中に入り込んだような、ハリーポッターの世界を彷彿とさせるようなワクワク感がありました。

イギリスの国旗やアンティーク調の家具、可愛らしい食器、そしてスタッフの方々の制服まで、すべてが一つのコンセプトに基づいて作り込まれています。この徹底された世界観こそが、多くの人々を惹きつける大きな魅力なのだと感じました。

一緒に行ったスタッフも、「小物がとにかくオシャレで可愛い!」と大興奮。パンの写真を撮るだけでなく、お店のあらゆる場所がフォトスポットになっていて、みんな夢中でシャッターを切っていました。テイクアウト用の紙袋一つとってもデザインが素敵で、こういう細部へのこだわりが、お店のファンを増やしていくのだなと、とても勉強になりました。

気になるベーグルのお味は?

肝心のベーグルですが、種類がとても豊富!私たちはいくつか買って、みんなでシェアしていただきました。

まず驚いたのが、そのボリューム感。一つひとつがずっしりと重く、これ一つでお腹がパンパンになるほどの満足感です。

食感は、一般的なベーグルのような強い引き(もちもち感)は控えめで、柔らかくて歯切れがよく、とても食べやすいのが特徴でした。パン生地自体にほんのりとした甘みがあって、まるでお菓子とパンの中間のような、美味しさです。

食事系としても、デザートとしても楽しめる絶妙な甘さで、クリームチーズなどを挟んだサンドイッチも絶品でした。ただ、生地が甘くて濃厚なので、朝一番に一つ食べると、その後のパン屋巡りに影響が出るほどのカロリー爆弾かも…?(笑) でも、それだけの価値がある、大満足のベーグルでした!

パン屋目線で見た「仕組み」のすごさ

私が特に感心したのは、お店のオペレーション、つまり「仕組み」の素晴らしさです。

2階のフロアだけでも13〜14人ほどのスタッフさんがいたのですが、一人ひとりの役割が驚くほど細かく決まっているんです。

  • お客様を案内する専門のスタッフ
  • 注文のトレーをレジに渡すだけのスタッフ
  • ベーグルをカットする人、クリームチーズを塗る人…

それぞれの作業が完全に細分化され、全員が自分の役割に集中することで、あれだけ多くのお客様がいても、店内は非常にスムーズに回っていました。

お客様を待たせない工夫と、最高の状態で商品を提供するというプロ意識。これは私たち「ひとぱん工房」も見習わなければいけない、大きな学びとなりました。

2店舗目:【聖水洞エリア】フランスの田舎へようこそ「tour à tour」

次に向かったのは、「tour à tour(トゥアトゥア)」という、フランス語の名前がつけられたパン屋さんです。

先ほどの「London Bagel Museum Dosan」が賑やかなテーマパークだとしたら、こちらはまるでフランスの片田舎にある農家の食卓に招かれたような、温かく落ち着いた雰囲気のお店でした。

映画の世界のような素敵な空間

木のぬくもりを感じる店内には、アンティークの水差しや食器がさりげなく飾られていて、まるで映画でしか見たことのないような、素朴で美しい空間が広がっています。

一つひとつのインテリアにこだわりが感じられ、「フランスの田舎暮らし」というコンセプトがお店全体から伝わってきました。こういう、一貫性のあるお店作りは本当に素敵ですね。

本格的なハード系パンがずらり

フランスがコンセプトなだけあり、お店の主役はハード系のパン

どっしりとした大きなカンパーニュや、気泡がたっぷり入ったチャバタ、オリーブオイルの香りが食欲をそそるフォカッチャなどが、ずらりと並んでいました。

見た目も美しく、しっかりと焼き込まれたパンは、小麦の香りが豊かで、噛みしめるほどに味わいが深まります。私たちもいくつか購入しましたが、どれも本格的で非常に美味しかったです。

他にも、新鮮な野菜を挟んだサンドイッチや、フランスの伝統的な焼き菓子なども充実していました。

心地よい空間でいただく絶品チャバタサンド

私たちも店内のイートインスペースで、チャバタを使ったサンドイッチと温かいコーヒーをいただきました。

外はカリッと、中はもっちりとしたチャバタに、新鮮な具材がたっぷりと挟んであり、本当に絶品!素材の味が生きていて、パンそのものの美味しさをしっかりと感じることができました。

香り高いコーヒーとの相性も抜群で、お店の温かい雰囲気の中で、心からリラックスできる時間を過ごすことができました。パンを通じてその世界観を体験できる、素晴らしいお店です。

3店舗目:【鍾路】懐かしくて新しい!塩パン専門店「ジャヨンド塩パン」

研修2日目の最後は、塩パンの専門店「ジャヨンド塩パン(Jayeondoyeob Salt Bread)」を訪れました。

こちらはソウル市内に何店舗か展開しているチェーン店のようですが、私たちが行った店舗は、どこか懐かしい、まるでジブリのアニメから飛び出してきたような雰囲気の、とっても可愛らしいお店でした。

まるでジブリの世界?心惹かれる外観

お店の外観も内装も、木のぬくもりを活かしたナチュラルな雰囲気。スタッフの方々は麦わら帽子をかぶり、素朴で可愛らしい制服を着ています。

ディスプレイには、鉄釜に入った塩が飾られていて、「私たちの塩パンは、素材が自慢なんですよ」というメッセージが伝わってきます。

古き良き韓国の風景と、アニメの世界が融合したような、どこかホッとする空間。若い人だけでなく、幅広い世代に愛されそうなお店だと感じました。

こだわりのバターと塩が決め手!絶品塩パン

こちらのお店では、塩パンは4個セットでの販売でした。一つ1,200円ほどなので、決して安くはありませんが、その価値は十分にあります。

サイズは大きすぎず、小ぶりで可愛らしいのですが、一口食べると、ジュワ〜っとバターが溢れ出してきて、そのジューシーさに驚きます!

パン生地はもっちりとしていて、底の部分はバターでカリッと揚げ焼きのようになっていて香ばしい。そして、トッピングされた塩の塩味が、バターの豊かな風味と生地の甘みを絶妙に引き立てています。

まさに、「間違いない美味しさ」。シンプルだからこそ、素材の良さと職人さんの技術が光る逸品でした。

お土産にもぴったりな理由

この塩パンは、可愛い箱に入れてくれるので、お土産にもぴったりです。

日本でいうと、高級食パンのように、「ちょっと良いものを手土産に」というシーンで活躍しそうですね。

自分へのご褒美に、コーヒーと一緒に楽しむのも良いですし、大切な人へのプレゼントにも喜ばれること間違いなし。多くの人に愛される理由がよくわかる、素敵な塩パンでした。

番外編:旅の締めくくりは「広蔵市場」で韓国グルメを満喫!

パン屋さんを3軒巡り、お腹も心もいっぱいになった私たち。

この日の締めくくりは、韓国で最も歴史のある市場の一つ、「広蔵市場(クァンジャンシジャン)」へ繰り出しました!

市場の中は、地元の人と観光客でごった返していて、ものすごい熱気です。狭い通路の両脇には屋台がずらりと並び、美味しそうな匂いが漂ってきます。

ここで私たちが挑戦したのが、「サンナクチ」! これは、手長ダコを生きたまま捌いて、ごま油と塩でいただくという、韓国ならではの珍味です。

お皿の上でウネウネと動くタコの足は、見た目のインパクトがすごいですが、口に入れるとコリコリとした食感がたまりません。新鮮で、とても美味しかったです!

他にも、緑豆をすり潰して焼いたチヂミ「ピンデトッ」や、ミニサイズの海苔巻き「麻薬キンパ」など、広蔵市場には美味しいB級グルメがたくさんあります。韓国の活気とパワーを肌で感じられる、とても楽しい時間でした。

まとめ:韓国パン屋さん巡りで得た学びと、これからのひとぱん工房

今回の韓国研修旅行は、本当に多くの発見と学びがある、非常に実りの多い旅となりました。

特に印象的だったのは、どの人気店も「コンセプトが明確」で、「お客様をいかに楽しませるか」という視点を徹底していたことです。

  • 物語に入り込める世界観
  • 写真に撮りたくなるような商品や内装
  • 細部までこだわったブランディング
  • お客様を待たせない効率的な仕組み

味の美味しさはもちろん大前提ですが、それ以上に「このお店に来てよかった」「また来たい」と思ってもらえるような「体験」を提供することの重要性を、改めて痛感しました。

私たち「ひとぱん工房」も、ただ美味しいパンを作るだけでなく、お店に足を運んでくださる皆様の日常が、少しでも豊かで楽しいものになるような、そんな存在でありたいと心から思っています。

今回韓国で学んだたくさんのヒントを活かして、これからもスタッフ一丸となって、皆さまに愛されるパンとお店作りに励んでいきますので、どうぞ楽しみにしていてくださいね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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オンラインショップでは、店舗でしか味わえなかった手作りパンを「冷凍」でお届けいたします。
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国産小麦100%のパン屋
国産小麦100%にこだわり、熊本と北海道から厳選した小麦を使用する「ひとぱん工房」は、毎週土曜と日曜日のみオープンする手作りパンのお店です。東京や大阪の有名店で10年以上修行を積んだ女性店長が、香り高い素材を引き立てるこだわりの製法で丁寧に焼き上げています。砂糖はミネラル豊富な鹿児島県産の粗糖、塩には沖縄県産のシママースを使用し、素材の旨みを最大限に引き出したパンをお届けします。小麦の豊かな風味とふんわりとした食感が特徴で、どれも素材本来の味わいを存分に感じられると思います。
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