【パン屋巡り】本格フレンチスタイル!ル・プチメック丸の内で絶品ハード系パン&サンドイッチを堪能!

hitopan

今回は、パン好きの間で人気の高いブーランジェリー 「ル・プチメック」さんの東京・日比谷店 に行ってきました!

京都発祥で、東京にもいくつか店舗を展開されているル・プチメックさん。以前、京都の1号店にも伺ったことがあるのですが、その本格的な雰囲気に感動したのを覚えています。

今回は、丸の内店で気になるパンをいくつか購入し、じっくり味わってみました。

  • 白いちじくとくるみのパン:見た目はハードながら、噛むほどに味わい深い、自家製酵母を使ったパン。
  • マカダミアナッツと瀬戸内レモンのパン:意外なほど柔らかく、爽やかなレモンの香りが楽しめるパン。
  • ローストポークとクリームチーズのサンドイッチ:ずっしりボリューム満点!素材の味が生きた、ワインにも合いそうなサンドイッチ。

この記事では、それぞれのパンの詳しいレビューはもちろん、京都店との雰囲気の違い、そして私が考える 「ハード系パンの魅力」 についてもお話ししています。

パン好きの皆さん、特にハード系のパンがお好きな方には、ぜひ読んでいただきたい内容です!

京都の思い出と、丸の内店の雰囲気

私がパン屋さん巡りを始めた頃、まだ大阪に住んでいたんですが、京都は電車で30分ほどの距離だったので、よく足を運んでいました。神戸や京都の人気店は一通り巡ったのですが、その中でも特に印象に残っているのが 「ル・プチメック」さんの京都1号店 です。

当時の記憶ですが、本当にパリの街角にあるような、こぢんまりとしていて、でもこだわりが詰まった素敵なお店でした。並んでいるパンも、カンパーニュやバゲットなど、本格的なハード系が中心で、「ここは日本?」と思ってしまうほど。

一方、今回訪れた 日比谷店 は、オフィスビルの中にあるテナントということもあり、京都店のような「隠れ家ビストロ感」は少し薄め。

ガラス張りでオープンな雰囲気で、デパ地下のパン屋さんのような感覚に近いかもしれません。でも、並んでいるパンを見れば、そこはやはりル・プチメックさん。 しっかりと焼き込まれたハード系のパン がずらりと並び、その本格的なラインナップは健在でした。

以前、日比谷店に伺った際は、ピンチョスのような、一口サイズの「アンティパスト」がたくさんあって、それがすごく印象的だったんです。「他のパン屋さんにはないな」と思って。でも、今回は見当たらなかったので、もう終売してしまったのかもしれません。

その代わりと言ってはなんですが、 サンドイッチの種類が豊富で、どれもビッグサイズ! 私の手と比べてもかなり大きいのがわかります。

日本のパン屋さんでよく見る、あんパンやクリームパン、メロンパンといった、いわゆる「日本の菓子パン」は見当たりませんでした。やはり、フランスでの修行経験をお持ちのシェフのお店だからでしょうか。クロワッサンやデニッシュ系はありましたが、レモンカードのデニッシュや、フランスではお馴染みのルバーブを使ったデニッシュなど、こちらもフレンチテイストが光っていました。

実食レビュー①:白いちじくとくるみのパン

まずはこちら、「白いちじくとくるみのパン」。ハード系のパンですね。

見た目も、どっしりとしていて、焼き色もしっかりついています。大きさは、私たちの「ひとぱん工房」で出している 「ライ麦くるみレーズン」 に近いサイズ感。

カットしてみると、クラム(中の生地)は思ったより目が詰まっていて、白いちじくとくるみがゴロゴロと入っています。

お店の表示には「自家製酵母」と書かれていました。もしかしたら、ルヴァン種(サワー種、サワードゥとも呼ばれる)を使っているのかもしれませんね。天然酵母パンというと、酸味が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、このパンは 酸味はほとんど感じられません でした。

口に入れると、まず クラスト(外皮)の香ばしさ が広がります。そして、噛みしめるほどに 小麦の深い味わい がじんわり。ライ麦が入っているような、滋味深い風味を感じます。

中に入っている 白いちじくは、セミドライタイプ のようで、プチプチとした食感と優しい甘さがアクセントになっています。くるみの香ばしさと食感も良いですね。

そのままでも十分美味しいですが、おっしゃる通り、クリームチーズを塗ったり、少しバターを乗せたりしても絶対に美味しい!食事パンとして、いろいろな楽しみ方ができそうです。これは 噛めば噛むほど味が出る、ハードパン好きにはたまらない一品 ですね。

実食レビュー②:マカダミアナッツと瀬戸内レモンのパン

ル・プチメック

続いては、「マカダミアナッツと瀬戸内レモンのパン」

こちらは、先ほどのパンとは対照的に、 見た目よりもずっと柔らかい のに驚きました!

手でちぎってみると、生地がもっちりと伸びます。クラムは気泡が大きめで、しっとり、もっちりとした食感。

中には、刻まれた 瀬戸内レモンのピール と、 マカダミアナッツ が練り込まれています。

口に入れると、まずレモンの爽やかな香りがふわっと広がります。ピールのほのかな苦味も良いアクセント。そして、生地の もっちりとした食感優しい小麦の甘み 。マカダミアナッツのコリっとした食感とコクも加わって、シンプルながらとてもバランスが良いです。

このパンの粉は、どことなく 国産小麦 っぽい風味を感じました。

外国産の小麦が美味しくないという意味では全くなくて、それぞれに個性があるんですよね。このパンの持つ、 しっとりもっちりとした食感 や、 穏やかで優しい風味 は、国産小麦の特徴に近いように感じました。(あくまで私の個人的な感想ですが!)

ハード系はちょっと苦手…という方や、お子さんでも美味しく食べられる、優しい味わいのパンでした。

実食レビュー③:ローストポークとクリームチーズのサンドイッチ

最後は、「ローストポークとクリームチーズのサンドイッチ」。

これがまた、 すごいボリューム! ずっしりと重みがあります。

パンは、バゲットのようなハードなものではなく、少し柔らかめの、食事パンのような生地。私たちの「ひとぱん工房」でもサンドイッチに使っているパンに少し似ているかもしれません。

具材は、厚切りの ローストポーク と、たっぷりの クリームチーズ 。クリームチーズには ブラックペッパー が混ぜ込まれていて、パンの上と下にしっかりと塗られています。

「豚の味を(極力)つけてないで、塩味と言いますか、豚の美味しさを出している。素朴な味をクリーミーなクリームチーズとペッパーで、なんとも言えない絶妙なバランスですね」

ローストポークは、余計な味付けは控えめで、 豚肉本来の旨味 がしっかりと感じられます。臭みは全くありません。しっとりとしていて、パサつきもなし。

そこに、 濃厚でクリーミーなクリームチーズ と、 ピリッと効いたブラックペッパー が絶妙に絡み合います。パン自体の味もシンプルなので、具材の味を邪魔しません。

これはまさに、 ワインが進む味! ちょっとした塩気と、豚肉の旨味、チーズのコクが一体となって、おつまみにもなりそうなサンドイッチです。ランチにはもちろん、休日のブランチに、ワインと一緒にいただくのも最高だろうな、と思いました。

ル・プチメックさんには、他にもローストビーフと青カビチーズのソースを使ったサンドイッチなど、気になる組み合わせがたくさんありました。どれも具材の組み合わせが面白くて、試してみたくなりますね。

ハード系パンの魅力とは? なぜ硬いパンが美味しいのか

ル・プチメックさんのパンを食べて、改めて ハード系パンの美味しさ を実感しました。

最近、私たちの「ひとぱん工房」でも、ライ麦パンのようなハード系のパンがよく売れるようになってきたと感じています。

「硬いパンって、口の中が痛くなりそう…」
「パサパサしてそう…」

そんなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。確かに、食べ慣れないと、ちょっと尖った部分が口の中に刺さったりすることもあります(笑)。

でも、それでも多くの人を惹きつける魅力が、ハード系のパンにはあるんです。

柔らかいパン、例えばクリームパンや菓子パンは、中のクリームの甘さや、ふわふわとした食感そのものが美味しさのポイントですよね。

一方、ハード系のパンの美味しさは、 「小麦粉そのものの味わい」 にあります。

ハード系のパンに使われる小麦粉は、食パンなどに使われる強力粉に比べて、 タンパク質の量が少なく、ミネラル分(灰分)が多い 傾向があります。

この 「灰分」 というのがポイント。灰分が多い粉は、 しっかりと焼き込むことで、独特の香ばしさと深い旨味 を引き出すことができるんです。おせんべいを焼いた時の香ばしさをイメージしていただくと、少し近いかもしれません。

だから、ハード系のパンは、 しっかりと焼き色が付くまで焼き込む ことがとても大切。その焼き込みによって、クラストはパリッと香ばしく、クラムは粉の旨味が凝縮された、味わい深いパンになるのです。

噛めば噛むほど、じわじわと口の中に広がる小麦の甘みや旨味、香ばしさ。それがハード系パンの最大の魅力だと、私は思っています。

ル・プチメックさんのパンのように、 本場の製法でしっかりと作られたハード系のパン を食べると、その奥深い美味しさにきっと気づいていただけるはずです。

まとめ:本格フレンチスタイルのパンを日常に

ル・プチメック

今回は、京都発祥の本格ブーランジェリー「ル・プチメック」さんの丸の内店をご紹介しました。

洗練された雰囲気 の中で、 フランスの伝統的な製法 を感じさせるパンが並び、パン好きにはたまらない空間でした。

特に印象的だったのは、やはり ハード系のパンのクオリティの高さ 。「白いちじくとくるみのパン」は、噛みしめるほどに味わいが深まる、まさに王道の美味しさでした。

そして、 サンドイッチの種類の豊富さと、その美味しさ も特筆すべき点です。「ローストポークとクリームチーズのサンドイッチ」は、素材の味が生きた、満足度の高い一品でした。

日本のパンとはまた違った、 フランスのエスプリ を感じるル・プチメックさんのパン。普段の食卓に、少しだけ特別な彩りを加えてくれること間違いなしです。

東京駅からも近いので、お近くにお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか? きっとお気に入りのパンが見つかるはずです。

私もまた、他の種類のパンやサンドイッチも試しに、再訪したいなと思っています!

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の「ひとぱん工房」ブログでお会いしましょう!おつぱんです!

\ 国産小麦のパンを全国へ /

ひとぱん工房の冷凍便

オンラインショップでは、店舗でしか味わえなかった手作りパンを「冷凍」でお届けいたします。
冷凍だからこそ、風味を極力逃さずに遠方の方でも焼きたてのような味わいをそのままにお楽しみいただけます。
お好きな時にオーブンやトースターで温めれば、国産小麦が香るふんわり食感をお家で再現可能です。

ABOUT ME
ひとぱん工房
ひとぱん工房
国産小麦100%のパン屋
国産小麦100%にこだわり、熊本と北海道から厳選した小麦を使用する「ひとぱん工房」は、毎週土曜と日曜日のみオープンする手作りパンのお店です。東京や大阪の有名店で10年以上修行を積んだ女性店長が、香り高い素材を引き立てるこだわりの製法で丁寧に焼き上げています。砂糖はミネラル豊富な鹿児島県産の粗糖、塩には沖縄県産のシママースを使用し、素材の旨みを最大限に引き出したパンをお届けします。小麦の豊かな風味とふんわりとした食感が特徴で、どれも素材本来の味わいを存分に感じられると思います。
記事URLをコピーしました