国産小麦100％のパン屋さん

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2019.02.24

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ひとぱん工房

国産小麦100％のパン屋

Profile

国産小麦100％にこだわり、熊本と北海道から厳選した小麦を使用する「ひとぱん工房」は、毎週土曜と日曜日のみオープンする手作りパンのお店です。東京や大阪の有名店で10年以上修行を積んだ女性店長が、香り高い素材を引き立てるこだわりの製法で丁寧に焼き上げています。砂糖はミネラル豊富な鹿児島県産の粗糖、塩には沖縄県産のシママースを使用し、素材の旨みを最大限に引き出したパンをお届けします。小麦の豊かな風味とふんわりとした食感が特徴で、どれも素材本来の味わいを存分に感じられると思います。

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夏季休業でお休みをいただいている間、もっともっと美味しいパンをお客様にお届けするためのヒントを探しに、静岡県の浜松市まで行ってきました。
お目当ては「ラトリエ・テンポ」さんという、パン屋さんです。

お店に一歩足を踏み入れた瞬間から、感動の連続でした…！

もともとは浜松市内で10年も愛されていたパン屋さんを営むご夫婦が、「本当に理想とするパンを焼きたい」という想いを込めて、この山奥にご自身で作り上げた特別なパン工房なんです。

さらに驚いたのがご主人の経歴。
なんと、パン好きなら誰もが憧れる東京の有名店「シニフィアン・シニフィエ」で修行をされた方だったんです。

そのご主人が、店舗の奥にあるパン工房で、ご自身で作ったという「薪窯（まきがま）」で、一つひとつ丁寧にパンを焼かれている…。
そのお話を聞いただけでも胸が熱くなりました。

勇気を出して「私、千葉でパン屋をやっているんです」とご挨拶したところ、なんと店主さんが「そうですか！」と、快くパンを焼く工房の中を見せてくださいました。

「夏場は工房の温度が50℃を超えることもあるんですよ」
と笑顔でおっしゃるご主人。それはもう、まさに命がけでパンと向き合っているということ…。
そんな凄まじい姿勢に、思わず頭が下がりました。

素敵だなと感じたのが、奥様と二人三脚でお店を切り盛りされていること。
ご主人が情熱を込めてパンを焼き、奥様が優しい笑顔でお客様を迎える。
そんな温かい雰囲気がお店全体にあふれていて、パンをいただく前から、私の心はすっかり幸せな気持ちで満たされていました。

薪窯で焼かれたカンパーニュを一口いただいて、クラスト（外側の皮）のバリッとした香ばしさと、クラム（中の生地）の驚くほどしっとりした食感。
ガスオーブンや電気オーブンでは決して出せない、小麦の力強い旨味が口いっぱいに広がって、最高に美味しかったです。

「次はお店の前の畑で小麦を育てたいんです」と夢を語るご主人のキラキラした瞳を見て、私も「美味しいパンのためなら、なんだって挑戦しよう！」と、心の底から熱い気持ちが湧き上がってきました。

今回の旅でいただいた、最高の刺激と感動。
この素晴らしい経験を、これから私もひとぱん工房で焼き上げる一つひとつのパンに込めていきます。

毎日夢中で自分の工房にこもっていると、いつの間にか見えなくなってしまう大切なことがあるんだと、改めて気づかされた旅でした。
最高のパンと、温かいおもてなし、そして忘れられない経験を教えてくださったラトリエ・テンポのご夫妻に、心から感謝いたします。
本当に、ありがとうございました！

パン作りは、毎日の決断の連続です。
今日の気温、湿度、粉の状態。
同じように作っているつもりでも、パンは生き物だから、毎日少しずつ顔つきが違います。
その日のベストを見極めて、最高の状態でお客様にお届けする。それが私の仕事です。

でも、時々、大きな決断の波がやってきます。
新しいパンをメニューに加える時が、まさにそれ。

以前、ある惣菜パンの開発で、ひどく思い悩んだことがありました。
具材の味付け、パン生地とのバランス、見た目の可愛らしさ…。
考えれば考えるほど、選択肢は無限に広がっていきます。
「Aの案は斬新だけど、好き嫌いが分かれるかも」「Bの案は万人受けしそうだけど、少し個性が弱いかな」
なんて、頭の中で会議が延々と続くんです。

スタッフに相談すれば、「店長がいいと思うものが一番ですよ」と背中を押してくれる。
常連さんに試食していただき、意見を聞いてみれば「どっちも美味しい」と優しい言葉をかけてくださる。
みんなの優しさが、かえって私を迷わせました。
「みんなに喜んでもらいたい」という気持ちが、いつの間にか「誰にも嫌われたくない」という弱気に変わって、パンの味までどっちつかずになっていくのを感じていました。

そんな時、ふと、昔お世話になったレストランのシェフの言葉を思い出したんです。
「迷いながら作った料理は、味がぼやける。一番のスパイスは、作り手の覚悟だよ」と。

そして、ある経営者の方から聞いたお話も、私の背中を強く押してくれました。
経営の判断には4つの選択肢がある、と。
それは「速くて正しい」「速くて間違っている」「遅くて正しい」「遅くて間違っている」。
一番いいのはもちろん「速くて正しい」判断。
でも、経営者が次に選ぶのは、意外にも「速くて間違っている」判断なのだそうです。

なぜなら、たとえ間違っていても、速く決めて行動すれば、すぐに結果がわかるから。
失敗から学んで、すぐに次の挑戦ができる。
その経験こそが、成長の糧になる、と。
逆に、時間をかけて出した「正しい」だけの答えは、大きなチャンスを逃しているかもしれない。

その話を思い出した時、目の前の霧が晴れるようでした。
そうか、間違えたっていいんだ。
迷って時間を無駄にするくらいなら、まずは「これだ！」と信じるパンを焼いてみよう。
お客様の反応がイマイチだったら、そこからまた考えればいい。

私は、悩んでいた惣菜パンのAの案、少し個性的で、自分の「好き」を詰め込んだ方のレシピで焼くことを決めました。

結果ですか？
それが、驚くことに、すぐにファンがついてくれたんです。
「この味、他にはないね」「次も絶対買うよ」という声に、どれだけ勇気づけられたことか。
あの時、迷いの森から連れ出してくれたのは、シェフの言葉と、「速く間違える」ことを恐れない勇気でした。

パン作りも、お店作りも...きっと人生も同じ。
迷っている時間が今は一番もったいないと私は思います。
これからも私は、自分の「これだ！」を信じて、素早く、力強く、パンを焼き続けていきたいと思います。

【8月の営業日のお知らせ】

いつもご利用いただきありがとうございます😊✨
8月の営業カレンダーをお知らせします。

画像内の【〇印】が営業日です🗓️

誠に勝手ながら、以下の日程は夏季休業とさせていただきます。

【夏季休業日】
8月16日(土)、17日(日)、23日(土)、24日(日)
⁡
また、8月は東松戸へのイベント出店はございません。
ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします🙇‍♀️
暑い日が続きますので、皆様もご自愛ください🌻⁡

【夏季休業のお知らせ】誠に勝手な

【夏季休業のお知らせ】

誠に勝手ながら、以下の期間を夏季休業とさせていただきます。

■夏季休業日
2025年8月16日(土)・17日(日)
2025年8月23日(土)・24日(日)

お客様にはご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

#ひとぱん工房

今でこそ、私は毎日こうしてパンを焼いていますが、この世界に飛び込んだばかりの頃は、それはもう、ひどいものでした。

高校を卒業してすぐ、フレンチレストランの厨房に立った18歳の私。
周りはみんな、魔法使いみたいに美しい料理を生み出していく大人たちばかり。私はといえば、まかない作りと料理の提供、そしてデザート（デセール）を担当させてもらっていました。

ある日、コースの最後を飾る、大切なクレームブリュレのキャラメリゼを任された時のことです。
バーナーで表面の砂糖を焦がしていく、あの一瞬の作業。
先輩からは「一瞬も目を離すなよ」と固く言われていたのに、ほんの少し別のことに気を取られた隙に、表面を真っ黒に焦がしてしまったんです。

「使い物にならない」

シェフの低い声と、ゴミ箱に捨てられるクレームブリュレ。
ただただ、その場で凍りつくことしかできませんでした。
申し訳なさと、自分の不甲斐なさに、帰り道は涙が止まりませんでした。

「私、料理人に向いてないのかもしれない…」

何度もそう思いました。
レシピ通りに作っているはずなのに、なぜか美味しくならない。
周りのスピードについていけない。毎日が悔しさと焦りの連続で、自分がどんどん小さくなっていくような感覚でした。

でも、そんなボロボロだった私を救ってくれたのも、やっぱり「食」の世界だったんです。

休憩中に食べた、先輩が焼いたパン。
特別な材料なんて使っていない、シンプルな食事パンでした。
でも、そのパンの、じんわりと広がる小麦の甘さと優しい香りが、張り詰めていた私の心を、ふっと解きほぐしてくれたんです。

「美味しい…」

その時、気づいたんですよね。
完璧な料理だけが、人を幸せにするわけじゃないんだって。
私のやりたいことは、人を緊張させる一皿じゃなくて、日常の中でそっと心に寄り添えるような、温かいものを作ることなんじゃないかって。

そこから、私の料理人への道が始まりました。
もちろん、パンの世界でも失敗の連続。
生地の扱い方が分からなくてべちゃべちゃにしてしまったり、焼き加減を間違えてカチカチにしてしまったり。
フレンチとはまた違う難しさに、何度も壁にぶつかりました。

でも、あの真っ黒に焦がしたクレームブリュレのことを思い出すと、不思議と力が湧いてくるんです。
あの時の悔し涙が、今の私の原点だから。

もし今、あなたが何か新しいことを始めて、周りと比べて落ち込んだり、「自分には才能がないんじゃないか」なんて不安になったりしているなら、伝えたいです。

大丈夫。誰もが最初は、ピカピカの素人です。

私も...18歳の頃の私は、クレームブリュレを真っ黒に焦がしてしまうような、不器用な素人でした。
でも、その時の悔しい気持ちがあったから、「次こそは」って思えた。
一歩ずつでも前に進もうと思えたんです。

続けていれば、見えてくる景色が必ずあります。
昨日より今日、今日より明日、ほんの少しでも成長している自分に気づける瞬間が、必ずやってきます。

焦がしたデセールの向こう側に、今の私がいるように。
あなたのその一歩の先にも、未来のあなたが、きっと微笑んで待っています。⁡
⁡
#国産小麦パン
#国産小麦100パーセント
#国産小麦のパン
#ぱんすたぐらむ
#ひとぱん工房

7月20日（日）は参議院議員選挙の投票日ですね！

ひとぱん工房では、皆さんの大切な一票を応援したくて、ささやかながら『センキョ割』を実施します。

投票所で受け取れる「投票証明書」をお店のスタッフに見せていただくと、お好きなパン（200円まで）を1つプレゼントいたします🎁

未来を選ぶ大切な一票を投じた後は、ぜひ、ひとぱん工房にお立ち寄りください😊

【キャンペーン詳細】

日時: 2025年7月20日(日) 8:00～15:00

特典内容: お好きなパン1つ（200円まで）をプレゼント

ご利用条件:
投票所で発行される「投票証明書」をご提示ください。
証明書1枚につき1回限り有効です。

#センキョ割 #選挙割 #参議院議員選挙 #選挙に行こう

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