【パン屋開業の裏側】新店舗の内装で絶対に譲れない!お客様が快適に過ごせるお店作りへのこだわりを大公開

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こんにちは!「ひとぱん工房」の店長ひとみです。

今回は、現在準備を進めている新店舗の内装打ち合わせの様子を、少しだけ皆さんにお見せしちゃいます!

お客様がゆったりとパンを選べる通路の幅、見た目も楽しくて補充もしやすい陳列棚の工夫、そして大きなパン屋さんとはちょっと違う、私たちならではの「陳列哲学」など、理想のお店を作るためのこだわりがたっぷり詰まっています。

この記事を読めば、新しい「ひとぱん工房」がどんなお店になるのか、ワクワクしていただけること間違いなしです!ぜひ、私たちの奮闘ぶりとお店作りへの想いをご覧ください。

新店舗、着々と準備が進んでいます!

いつも「ひとぱん工房」を応援してくださり、本当にありがとうございます!店長のひとみです。

さて、かねてよりお知らせしておりました新店舗ですが、おかげさまで着々と準備が進んでいます。オープンを心待ちにしてくださっている皆様の声が、本当に励みになっています。

お店作りって、決めることが本当にたくさんあるんですよね。壁紙の色から床の素材、厨房の配置にレジの位置…。頭を悩ませることも多いですが、それ以上に「どんなお店にしようかな」「お客様に喜んでもらえるかな」と考える時間は、とってもワクワクする時間でもあります。

今回は、そんなお店作りの裏側、内装の打ち合わせ風景を少しだけ皆さんにお見せしたいと思います!業者さんと真剣に(でも楽しく!)話し合っている様子から、私たちのこだわりを感じていただけたら嬉しいです。

お客様が一番!「居心地の良さ」をとことん追求した動線計画

お店作りで私が最も大切にしていることの一つが、お客様の「居心地の良さ」です。特に、お客様が店内を移動する際の通り道、いわゆる「動線」には、とことんこだわりたいと思っています。

すれ違う時もストレスフリー!「魔法の通路幅120cm」

皆さんは、パン屋さんでトレーを持ったまま他のお客様とすれ違う時、「おっとっと…!」と窮屈な思いをした経験はありませんか?(現在の曽谷の店舗はすれ違えないほど狭いですがw)

「ひとぱん工房」の新店舗では、そんなストレスを少しでもなくしたい。そのために、お客様が通るメインの通路幅は最低でも120cm(1.2m)を確保したいと業者さんにお願いしています。

実はこの「120cm」という幅、人がストレスなくすれ違えると言われている、ちょっとした魔法の数字なんです。一般的な成人女性の肩幅が約45cm、男性で約50cmと言われています。お互いが少し斜めになれば60cm四方のスペースがあれば通り抜けられる計算ですが、パンを選ぶために立ち止まったり、トレーを持っていたりすることを考えると、やはり120cmあると安心感が全く違います。

これだけスペースがあれば、ベビーカーをご利用のお客様や、小さなお子様と手をつないでいるお客様でも、周りを気にせずゆったりとパンを選んでいただけるはずです。

「どこから入るのがベスト?」駐車場の位置から考える入り口

通路幅だけでなく、お店の入り口の場所も重要です。

当初の図面では、一方のドアを塞いでしまう案もありました。 でも、新しいお店は駐車場がお店の横手にあるので、車でいらっしゃったお客様が、自然な流れでお店に入れるようにしたいんです。

駅から歩いてくる方の流れも考慮しつつ、お客様が一番スムーズに入れるのはどこか…。お店の中をぐるりと見渡しながら、パンを選んでレジに進む。そんな一連の流れを何度もシミュレーションしながら、最適な入口の位置を探っています。

最終的には、大きなオーブンなどの厨房機器を搬入することも考えて、入り口は両開きのドアにするのが良いかな、という話にもなりました。 細かいことですが、こういう積み重ねがお店の使いやすさに繋がっていくんですよね。

「選ぶ楽しさ」を演出する!ワクワクするパンの陳列方法とは?

パン屋さんの主役は、もちろんパン!そのパンたちを、いかに魅力的にお客様にお見せできるか。陳列は、パン屋の腕の見せ所でもあります。

見た目の美しさ vs 取りやすさ「バゲット問題」

打ち合わせで盛り上がったのが、フランスパン(バゲット)の置き場所です。

お店に入ってすぐの、一番目立つ場所にバゲットがズラリと並んでいたら…すごく格好良くないですか? まるでパリのパン屋さんのようで、お店の「顔」になると思うんです。

でも、一方でこんな心配も。バゲットって長くて、トレーに乗せるとちょっと不安定になりがちですよね。 最初の方でトレーに乗せてしまうと、後から他のパンを選ぶときにグラグラして取りづらいかもしれません。

お客様の利便性を考えたら、レジの近くに置いておいて、お会計の際に「バゲット1本ください」とスタッフに声をかけていただく形の方が親切かもしれない…。

うーん、お店としての「見せ場」も作りたいし、お客様の「取りやすさ」も大事にしたい。これはもう少し、頭を悩ませることになりそうです。

あの人気店のアイデアを参考に!

素敵な陳列のヒントを探して、色々なお店を見て回るのも私の日課です。最近「これはいいな!」と思ったのが、ミスタードーナツさんの陳列方法

お店の裏側から、ドーナツが乗ったトレイごと棚にスッと差し込んで補充されていますよね。 あれなら、お客様がいらっしゃる前でごちゃごちゃとパンを並べ替える必要がなく、スマートに商品を補充できます。

しかも、棚が少し斜めになっているので、お客様からも見やすいんです。

今のお店では、お客様がいると補充作業ができなくて、棚が空っぽになってしまうことが悩みでした。 でも、この「トレイごと差し込み方式」なら、その問題も解決できるかもしれません。焼きたてのパンを乗せた鉄板ごと陳列するのも、ライブ感があって良いかもしれませんね。

新しいお店では、こんな風に「見やすさ」と「補充のしやすさ」を両立できるような、賢い陳列棚を作りたいと考えています。

ちょっと熱く語ります。私の「陳列哲学」

ここで少し、私の経営者としての一面をお話しさせてください。それは、「陳列スペースは、必ずしも広ければ良いというわけではない」ということです。

大切なのは「品出し力」

もちろん、お客様に「わあ、たくさん種類がある!」と選ぶ楽しさを感じていただくための、最低限のスペースは必要です。

でも、広い陳列棚をパンで埋め尽くすことだけが正解だとは、私は思っていません。それよりも大切なのは、パンが売れたらすぐに補充する「品出し力」だと考えています。

パン屋にとって一番のロスは、廃棄ロスももちろんですが、「パンを買いに来たのに、棚にパンがなかった」という機会損失です。せっかく足を運んでくださったお客様をがっかりさせてしまうことほど、悲しいことはありません。

だからこそ、新店舗では厨房(工房)のスペースをしっかりと確保し、たくさんのパンを効率よく作れる体制を整えたいのです。そして、専任の「品出し班」が常に売り場の状況をチェックし、いつでも棚に焼きたてのパンが並んでいる状態をキープする。

たとえ陳列スペースがコンパクトでも、常に活気があって、いつ来ても美味しいパンが選べる。それが、ひとぱん工房が目指すお店の姿です。

今のお店の課題と、新店舗での挑戦

実は、今のお店は厨房も売り場も手狭なため、お客様で混み合っている時間帯は、パンの補充に出ることすら難しい状況でした。 「あぁ、あそこのパンがもうないのに…!」と、厨房でやきもきすることも一度や二度ではありません。お客様とスタッフの動線がぶつかってしまうんですね。

新店舗では、この課題を絶対に解決したい。生産能力を上げて、スムーズな品出しを実現することで、お客様の満足度をさらに高めていきたいと思っています。

まだまだ決めることは山積み!でも、ワクワクが止まりません

さて、今回は内装打ち合わせのほんの一部をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

この他にも、食パンをスライスする「パンスライサー」という機械の置き場所をどうするかとか、まだまだ決めなければいけないことは文字通り山積みです。

でも、こうやって一つひとつ悩みながら、理想のお店の形が少しずつ見えてくる過程は、本当に楽しくてやりがいがあります。

私たちのこだわりと想いがたくさん詰まった新しい「ひとぱん工房」。オープンまでまだ少し時間がありますが、最高の状態でお披露目できるよう、スタッフ一同、力を合わせて頑張っていきます!

ぜひ、今後の進捗も温かく見守っていただけると嬉しいです。応援よろしくお願いします!

打ち合わせ風景の全編はYouTubeメンバーシップにて公開中です。

\ 国産小麦のパンを全国へ /

ひとぱん工房の冷凍便

オンラインショップでは、店舗でしか味わえなかった手作りパンを「冷凍」でお届けいたします。
冷凍だからこそ、風味を極力逃さずに遠方の方でも焼きたてのような味わいをそのままにお楽しみいただけます。
お好きな時にオーブンやトースターで温めれば、国産小麦が香るふんわり食感をお家で再現可能です。

ABOUT ME
ひとぱん工房
ひとぱん工房
国産小麦100%のパン屋
国産小麦100%にこだわり、熊本と北海道から厳選した小麦を使用する「ひとぱん工房」は、毎週土曜と日曜日のみオープンする手作りパンのお店です。東京や大阪の有名店で10年以上修行を積んだ女性店長が、香り高い素材を引き立てるこだわりの製法で丁寧に焼き上げています。砂糖はミネラル豊富な鹿児島県産の粗糖、塩には沖縄県産のシママースを使用し、素材の旨みを最大限に引き出したパンをお届けします。小麦の豊かな風味とふんわりとした食感が特徴で、どれも素材本来の味わいを存分に感じられると思います。
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